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ヴォーヌ ロマネ / Vosne Romanee

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「ブルゴーニュの丘の中心に輝く宝石」、「神に愛される村」と讃えられ、ブルゴーニュの中で最上のアペラシオンと評されるヴォーヌ・ロマネ。

僕がソムリエの資格を取ろうと思った頃はロマネ・コンティがある場所。ロマネコンティが一番高いワイン。くらいの認識でした。

以前も書いた通り当時ボルドーが好きだったのもあり、ブルゴーニュにそんなに興味がなく、ヴォーヌロマネがなんなのかロマネ・コンティとロマネっていう共通の言葉がついてるからなんか関わりあるのかなくらいでした。

今日も軽く触れていきたいなと思います。ワインに対する興味を持ってもらえるきっかけになればいいなと思います。もちろん敷居が高く感じるものもあると思いますけど、僕は気軽にも飲めるし、フォーマルな場所でも楽しめるすごく汎用性が高いお酒だと思ってます。知識があるとより背景、歴史なんかもわかってより楽しく飲めるよなぁと個人的には思ってます。

ヴォーヌ・ロマネ / Vosne Romanee


コート・ド・ニュイ地区のちょうど中央に位置するヴォーヌ・ロマネ村とフラジェ・エシェゾー村から成るこの珠玉のアペラシオンは中世から現在に到るまで数多くの人々を魅了してます。

17世紀、コンティ王子が取得したクリマがロマネ・コンティと改称された頃からヴォーヌ・ロマネのワインは評判を呼ぶようになったそうです。18世紀には「ヴォーヌ・ロマネには平凡なワインなどあり得ない」という言葉を残した僧侶がいるくらいで、21世紀になってもその評判は不動です。

その理由の一つは立地。コート・ド・ニュイ地区のテロワールはヴォーヌ・ロマネを境に南北に大きく性質が異なります。

北側のシャンボール・ミュジニーでは酸が高く繊細な優美なワイン。

南側のニュイ・サン・ジョルジュでは骨格がしっかりとしたパワフルなワインが生み出されます。

中間のヴォーヌ・ロマネはピノ・ノワールの栽培に適度な温度を保つことができるため、近隣のアペラシオンが持っている長所を全て、絶妙なバランスで持ち合わせてます。村全体が 東南を向いた傾斜になっており、どこの位置でも満遍なく日照量を確保することができるため、グランクリュ から村名ワインまで一貫して、風味豊かで上質なワインを生み出します。

さらにヴォーヌ・ロマネを語る上ではすぜないのが土壌の性質!ヴォーヌ・ロマネの土壌は石灰岩の岩層の上にある、粘土が混じった石灰岩土壌が基礎となっています。粘土質と石灰質の2つの異なる土壌が起因となって、力強さとエレガンスを両方兼ね備えたワインが作られます。

まさに文武両道な感じのワインですね!このような好条件の元生み出されるワインは赤い果実の上品なアロマにすみれの香りをまとった豊満なエレガンスを極めた味わいで、若いうちからバランスがよく、シルキーなタンニンがきめ細やかく溶け込んだワインに成ることが多いようです。(もちろん作り手で味わいは違うとは思います)

特急畑(グランクリュ )は全部で8個あります。(その辺はまた次回)

そう。大体の方は知ってるかもしれませんが、何も知らなかった頃の自分に向けてるところもあるので、あえて書きますけどロマネ・コンティはヴォーヌ・ロマネのグランクリュ の区画の畑で作ってるのはDRC(ドメーヌ ・ド・ラ・ロマネ・コンティの略)なんです。他の生産者さんは所有しておらず、DRCがこの区画を独占してます。(モノポールって言います)

いつか、平気で何本も所有できるようになりたい・・・