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カテゴリー別アーカイブ: ワインについて

シャルドネ / Chardonnay

本日はシャルドネについて少し掘り下げて見たいと思います。

シャルドネとは


シャルドネは白ブドウ用ぶどう品種で果皮が緑色になります。白ワイン用ぶどう品種の代表の一つです。フランス東部ブルゴーニュ地方原産でマコネにあるシャルドネ村で生まれたという説もあります。

シャルドネの誕生には諸説ありましたが、遺伝子学の研究の結果、ピノ系品種とグエ ブラン品種の自然交配で誕生したことがわかったようです。

他のぶどう品種は香りや味わいに特徴があり、判別する材料がありましたが、シャルドネは「際立った特徴がないのが特徴」ではないかと思います。よくいえばフラットな品種ではないでしょうか。気候、土壌、生産者の作り方により柔軟に香り、味わいが変化します。

 

主な生産地


世界中で生産されているシャルドネですが、主な生産地はフランスのブルゴーニュ地方とシャンパーニュ地方、アメリカのカルフォルニア州、そしてチリなどです。

フランスのブルゴーニュ地方ですと、「シャブリ」、「モンラッシェ」、「コルトンシャルルマーニュ」、「ムルソー」などが有名ですね。

シャンパーニュ地方ですと、コート・デ・ブラン地区(白い丘という意味)のシャルドネが評価が高いです。白ぶどうのみで作ったシャンパンを「ブラン ド ブラン」と言います。

 

アメリカですと主にカルフォルニア州で作られているものが多いです。オレゴンで作られたシャルドネ評価が高いものもありますね。

 

樽で熟成させたり、マロラクティック発酵を使用したり、きりっとシャープな味わいのものから、コクのあるまろやかなタイプまで作られているシャルドネ。みなさんはどう行ったタイプのシャルドネのワインがお好みですか?

 

 

カベルネ・ソーヴィニヨン / Cabernet Sauvignon

今回はカベルネ・ソーヴィニヨンについて少し掘り下げようかなと思います!

カベルネ・ソーヴィニヨンとは


フランス南西部にあるボルドー地方が原産でカベルネ・ソーヴィニヨンは比較的、歴史が浅く17世紀にカベルネ・フランとソーヴィニヨン ・ブランが自然交配した品種となります。19世紀後半まで、カベルネ・フランと混同されていたと考えられています。

耐寒性の強さ、病害や害虫に対する抵抗性の強さといった栽培上の長所がある上に品種特有の個性がワインとして表現しやすいです。なので世界中で作られています。実は中国でも美味しいカベルネ・ソーヴィニヨンのワインがあります。

特徴


比較的温暖な気候で水はけのいい砂礫質土壌が適していて、房は小ぶりな円錐型で果実が熟すのにかかる時間が一般的にカベルネ・フランやメルローよりも1〜2週間長くかかります。


赤紫色など濃い色調が強く黒に近い赤紫に感じるものもあります。まさに「真紅」の何ふさわしいですね。

香り


冷涼な気候ではカシスの様な香りを持ち、杉、ミント、ピーマンの様な香りもあります。

やや温暖な気候では上記にの香りに含めてブラックチェリー、黒オリーブの様な香りも持ち合わせています。

温暖な気候では干しぶどうの様な香りも出て来ます。

 


パワフルでコクのあり、豊かなタンニンと酸味で飲んだ後も余韻が長く続きます。

 

ピノ・ノワール / Pinot Noir

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本日はピノ・ノワール(Pinot Noir)についてのブログになります!!

ピノ・ノワール。世界のワインラヴァーを魅了するブドウ品種の一つですね。ロマネ・コンティもこのブドウ品種で作られています。今日はピノ・ノワールについて少し掘り下げたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

ピノ・ノワールとは


フランス、ブルゴーニュ原産の黒ブドウ品種と言われております。4世紀頃にはすでにブルゴーニュで栽培されていたと言われております。

ピノ(Pinot)またピニュー(Pineau)と呼ばれ始める前は、モリヨン(Morillon)、ノイリエン(Noirien)、オーヴェナート(Auvenat)と呼ばれていました。

ピノ・ノワールという言葉が著名な著者の文献に出てくる様になったのは19世紀くらいから(13世紀あたりに初めて出てくる)です。

現在はヨーロッパ諸国、アメリカ、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカなど世界的に栽培面積が広がっています。

 

特徴


ピノ・ノワールはしばしばボルドー品種のカベルネ・ソーヴィニヨンと比較されます。

カベルネ・ソーヴィニヨンは黒く濃い色合いを持ち、タンニンが豊富なワインが作られる傾向があります。

一方、ピノ・ノワールは色合いが淡く、タンニンが優しい、酸度の高いワインとなる傾向にあります。カベルネ・ソーヴィニヨンの方が長期熟成できるというイメージがありますが、ピノ・ノワールの素晴らしい品質、醸造法で作られたものは長年の熟成に耐えうる最高級のワインとなります。

ピノ・ノワールは単一品種で作られる事が多く、ニューワールドや南フランス、シャンパーニュ地方以外などでブレンドされることは稀です。

繊細な香り、風味、味わいがピノ・ノワールの特徴とされているので、スティルワインとして他ブドウ品種と混合される事が少ないみたいです。

さらに暖かすぎる気候の場合は酸が下がりすぎたり、ブドウの皮が非常に薄いため、病害などにも大変弱い品種です。その様なことから栽培する事が大変難しいとされています。

また、石灰質と粘土質がバランスよくブレンドしている土壌である事が重要と言われています。

 

香り


ピノ・ノワールの特徴の香りは赤く小さな果実です。サクランボやイチゴ、ラズベリーといった香りが特徴的であり、スミレなどの香りも呈します。

熟成を経ると、なめし皮を思わせる動物的な香りを放ち、紅茶や下草などの香りも出てきます。

タンニンが柔らかいため、飲み口は大変なめらかですが、程よいタンニンと酸味が果実味を引き締めます。

 

醸造


醸造法によってスタイルを大きく変化させらる品種として知られています。ピノ・ノワールは単にが少ないことから、除梗をしない全房発酵が用いられる事があります。

酸度が下がり、さらに雑味が出るリスクがありますが、複雑性が生まれ他にはないユニークな味わいになります。

有名なドメーヌなどは全房発酵を取り入れており、ヴィンテージによってその比率を変化させている様です。

ピノ・ノワールは繊細な飲み口と香りが重要になる為、含まれている香りの成分を揮発させすぎないために低温で仕込まれるのが一般的です。

味わいに複雑性を出すためにピシャージュと呼ばれる、果汁に果皮と種子の成分を抽出する作業が多く行われますが、近年の傾向ではピシャージュをし過ぎない洗練された味わいを目指す生産者が増加しています。

 

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ニュイ サン ジョルジュ / Nuit Saint Georges

まだ油断はでいませんが少しづつ人も出てきて、普通の生活にちょっとづつ戻るといいですね。自分も頑張らなければと思います。

本日はコート・ド・ニュイ地区の一番南に位置するA.O.Cニュイ・サン・ジョルジュ 。

軽くちょっと読み物としてお楽しみください。

 

ニュイ・サン・ジョルジュ(Nuit-Saint-Georges)


ニュイサンジョルジュ 村と、南隣のプルモー・プリセィを含みます。グランクリュ はありません。

ニュイサンジョルジュ の町を挟み、北側は斜面上方から流されてきた小石混じりの沖積土で、斜面の裾野には、近くを流れる川に由来するシルトなどの堆積物も見られる。

町の南側は、斜面下方が泥灰・石灰質の背斜谷からの堆積土。斜面上方には急傾斜で、母岩が見えているところもあります。

ニュイサンジョルジュ の町の南側のプルミエクリュ は、概して豊かで熟成向きのものが多異様です。北側のプルミエクリュ は、ヴォーヌロマネ村の延長で、ヴォーヌロマネのワインのスタイルに近いようです。

 

バローロ / Barolo

最近、SNSでイタリアワインのご紹介が多いので、ブルゴーニュについても対して書き終わってないのに、バローロについて少しご紹介。

以前、イタリアンに勤めていたのもあり、バローロ、バルバレスコはたくさん飲ませていただける機会がありました。お客様、兄貴分のソムリエは同僚のソムリエ仲間、もちろん業者の皆様や生産者さん。みんながいたからこんなにたくさん飲む機会があったなぁと思います。

ただ、もっと貪欲に経験積めばよかったと今更ながら思っています。でも、そんな気持ちがあるから今、逆に少しづつでももっと学んで発信しよう!なんて思ったりもします。

バローロ


北イタリア、ピエモンテ州のネッビオーロという品種のぶどうのみを使ったワインです。細かく色々規定はありますが、今回は割愛いたします。

イタリアワインの王にして、王のワインなんて言われてます。

今はそれぞれの生産者さんが自分の理想の味を求めて色々試行錯誤しているそうですが、

一昔前は伝統派とモダン派の派閥見たいのに別れていた時期があったそうです。どちらも美味しいワイン作ることを考えていて、やり方や思想の違いだったのでしょうね。

伝統派・・・長期熟成が前提のタンニンが強く堅固なバローロ

モダン派・・・早飲みスタイルでオークのニュアンスと果実味が強い味わいのバローロ

とざっくりいうと分けられていたみたいです。

また、バローロもクリュがあります。ただ、ブルゴーニュのようにグランクリュ やプルミエクリュ のような格付けは公式にはないそうですね。

昔は大商人が所有していたこともあり、いろんな畑のぶどうをブレンドしてたそうですが、いわゆる単一畑のバローロを作り始めた生産者さんがおり、徐々に広まったようです。

今後、公式にグランクリュ のようなものができてくるんですかね?今後が楽しみです。

 

パストゥーグラン / Passe tout Grains

先日、ブログにも書かせていただきましたがルーデュモン のパストゥーグランが人気あります!!では、そもそもパストゥーグランって何?という感じですよね。

あさーく説明させていただこうかと思います。

フランスのA.O.Cで、ブルゴーニュのスティルワインで唯一ブレンドしてるA.O.Cです。(赤ワインが多いですが、稀にロゼも作れます。)

使用できる品種はピノ ノワールとガメイです。だだし使用していい割合が決まってます。

ピノ ノワールは3分の1以上でなければいけなく、ガメイは最高で3分の2までとなっております。

ガメイと聞くとボジョレー・ヌーボーのイメージが強いのでちょっとな…というかたもいらっしゃるかもしれませんが、ガメイでもしっかりした、熟成にも耐えうるワイン作りをしている方もいらっしゃりますし、自然派といわれる生産者も結構いますね。(僕ももう少し掘り下げなければ…)

さて、ルーデュモン のパストゥーグラン。

こちらはキュベタガミと名前が入っております。ルーデュモン の当主、仲田氏が日本での修行時代、レストランで同僚だった田上さんというかたが実家が焼き鳥屋で、この焼き鳥屋にのみ卸していたワインだそうです。

非常に好評だったため一般に売り出したそうです。日本で手に入ります。

私、香港でお手伝いしてる店に仕入れようと思ったら、香港にはありませんでした…ちょっと日本から持って行こうかなと画策中です。笑

僕も数本テイスティングいたしましたが、非常にバランスがよく美味しかったです。赤いベリーやイチゴの華やかな香り、豊かな果実味、バランスの良い酸味、滑らかたなタンニン。余韻も心地よく、すぐ気に入ってしまいました。

グラスでもボトルでもテイクアウトで対応しておりますので、ご興味ありましたらぜひお試しください!!個人的にもオススメです!

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ヴォーヌ ロマネ / Vosne Romanee

「ブルゴーニュの丘の中心に輝く宝石」、「神に愛される村」と讃えられ、ブルゴーニュの中で最上のアペラシオンと評されるヴォーヌ・ロマネ。

僕がソムリエの資格を取ろうと思った頃はロマネ・コンティがある場所。ロマネコンティが一番高いワイン。くらいの認識でした。

以前も書いた通り当時ボルドーが好きだったのもあり、ブルゴーニュにそんなに興味がなく、ヴォーヌロマネがなんなのかロマネ・コンティとロマネっていう共通の言葉がついてるからなんか関わりあるのかなくらいでした。

今日も軽く触れていきたいなと思います。ワインに対する興味を持ってもらえるきっかけになればいいなと思います。もちろん敷居が高く感じるものもあると思いますけど、僕は気軽にも飲めるし、フォーマルな場所でも楽しめるすごく汎用性が高いお酒だと思ってます。知識があるとより背景、歴史なんかもわかってより楽しく飲めるよなぁと個人的には思ってます。

ヴォーヌ・ロマネ / Vosne Romanee


コート・ド・ニュイ地区のちょうど中央に位置するヴォーヌ・ロマネ村とフラジェ・エシェゾー村から成るこの珠玉のアペラシオンは中世から現在に到るまで数多くの人々を魅了してます。

17世紀、コンティ王子が取得したクリマがロマネ・コンティと改称された頃からヴォーヌ・ロマネのワインは評判を呼ぶようになったそうです。18世紀には「ヴォーヌ・ロマネには平凡なワインなどあり得ない」という言葉を残した僧侶がいるくらいで、21世紀になってもその評判は不動です。

その理由の一つは立地。コート・ド・ニュイ地区のテロワールはヴォーヌ・ロマネを境に南北に大きく性質が異なります。

北側のシャンボール・ミュジニーでは酸が高く繊細な優美なワイン。

南側のニュイ・サン・ジョルジュでは骨格がしっかりとしたパワフルなワインが生み出されます。

中間のヴォーヌ・ロマネはピノ・ノワールの栽培に適度な温度を保つことができるため、近隣のアペラシオンが持っている長所を全て、絶妙なバランスで持ち合わせてます。村全体が 東南を向いた傾斜になっており、どこの位置でも満遍なく日照量を確保することができるため、グランクリュ から村名ワインまで一貫して、風味豊かで上質なワインを生み出します。

さらにヴォーヌ・ロマネを語る上ではすぜないのが土壌の性質!ヴォーヌ・ロマネの土壌は石灰岩の岩層の上にある、粘土が混じった石灰岩土壌が基礎となっています。粘土質と石灰質の2つの異なる土壌が起因となって、力強さとエレガンスを両方兼ね備えたワインが作られます。

まさに文武両道な感じのワインですね!このような好条件の元生み出されるワインは赤い果実の上品なアロマにすみれの香りをまとった豊満なエレガンスを極めた味わいで、若いうちからバランスがよく、シルキーなタンニンがきめ細やかく溶け込んだワインに成ることが多いようです。(もちろん作り手で味わいは違うとは思います)

特急畑(グランクリュ )は全部で8個あります。(その辺はまた次回)

そう。大体の方は知ってるかもしれませんが、何も知らなかった頃の自分に向けてるところもあるので、あえて書きますけどロマネ・コンティはヴォーヌ・ロマネのグランクリュ の区画の畑で作ってるのはDRC(ドメーヌ ・ド・ラ・ロマネ・コンティの略)なんです。他の生産者さんは所有しておらず、DRCがこの区画を独占してます。(モノポールって言います)

いつか、平気で何本も所有できるようになりたい・・・

ジュヴレ・シャンベルタンのグランクリュ / Grand Cru in Gevrey Chambertin

ジュヴレ・シャンベルタンのグランクリュ は先日のブログにも書かせていただい通り、9つあります。先日、勉強のために購入したワインにジュブレ シャンベルタン があったので飲みながら色々、復習しながらせっかくなので書こうかなと思い書かせていただいています。

なにせ名前がややこしい。ジュブレ シャンベルタン が村の名前で村名のA.O.C。後述しますがグランクリュ は全部シャンベルタン という文字が入る。今は、そんなの間違えようないじゃん!と思ったりしますが、勉強し始めた頃、ボルドーの方が好みだったのもあり、うっすらシャンベルタン ってついてるブルゴーニュワインは美味いくらいの感覚で結構いいやつ買ったつもりだったが、あんまり値段の割には…なんてものを引いてしまったこともありました。(当時、知識、経験ともにほぼなかったから、本当にいいやつですぐ飲むべきではなかったのかもしれないですけど…) もう記憶がないですけど、多分、村名のジュヴレ・シャンベルタンだったのかな(一応、誤解がないように書きますが、村名でも十分美味しいものもたくさんあると思います。)

ではグランクリュ はこちらです!!

シャンベルタン / Chambertin


ブルゴーニュを代表する銘上ワイン。後述するシャンベルタン・クロ・ド・ベーズとラトラシエール・シャンベルタン に挟まれた区画。堅牢かつ内向的だが強靭なボディを持った厳格なワインが生まれる。

 

シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ / Chambertin Clos-de-Beze


シャンベルタン と並び、ジュヴレ・シャンベルタンを代表する畑の一つ。リュショット シャンベルタン とシャンベルタン に挟まれた区画。この辺がややこしいんですが、この区画で作られたワインはシャンベルタン と名乗ることも可能です。

シャンベルタン に比べると外交的で繊細かつエレガントなワインが出来上がると言われています。

 

マゾワイエール・シャンベルタン / Mazoyeres-Chambertin>/h2>


この地域は後述するシャルム・シャンベルタン を名乗ることができます。だいたいはシャルム・シャンベルタンを名乗ることが多いようです。

 

シャペル・シャンベルタン / Chapelle-Chambertin


マジ・シャンベルタン とグリオット・シャンベルタンに挟まれた小さな区画。

 

グリオット・シャンベルタン / Griotte-Chambertin


シャペル・シャンベルタンとシャルム・シャンベルタン 挟まれた小さな区画。他のグランクリュ とは特徴が異なり、ソフトなタンニンと優しい酸を持つチャーミングで魅力的なワインが出来上がります。

 

ラトラシエール・シャンベルタン / Latricieres-Chambertin


ジュヴレ・シャンベルタンのグランクリュ で最も軽やかで繊細なワインが出来上がります。

マジ・シャンベルタン / Mazis-Chambertin


街道を挟んでマジ・オーとマジ・バの二区画に分類されてます。味わいはシャンベルタン クロ・ド・ベーズに近い感じのようです。

 

リュショット・シャンベルタン/ Ruchottes-Chambertin


硬質のミネラルとタンニンを持った長期熟成向きなワインができます。

 

以上、9つがジュブレ シャンベルタン のグランクリュ です。他のクリュを名乗れるとか、勉強し始めの時は似た感じの名前あったり漠然を暗記してたときは混乱しました。こうやって文字だけだとどことどこの間とか書いてもちょっとわかりづらいですよね…

地図探そ…

 

 

 

ジュヴレ・シャンベルタン / Gevrey Chambertin

では、久しぶりにブルゴーニュの話でも。最近、なぜこういったことを書くようにしているかと言うと、自分がワインに興味持ち始めた時どこから手をつけたらいいか全然分からず、色々、本を買ったりして調べてました。興味を持ち始めた頃は今みたいにネットですぐは情報が出て来なかったし(探し方が下手だっただけかもしれません)、勤務先にワインのプロがいたわけでもなかったから全くよくわかりませんでした。ソムリエの資格持ってる良さそうだなーくらいの感覚でした。そんなわけで、当時の自分でも分かるようにと思いながら書いてます。まぁ、いまは調べればもっと良質な情報がわんさかあると思いますが、ちょっとづつでも精度を上げつつ、わかりやすくできればなぁと思います。

ジュヴレ・シャンベルタン


コート・ド・ニュイ地区で最大の面積をもち、グランクリュ の数が9つとコート・ド・ニュイ地区で最大。A.O.Cは北に隣接する村の一部を含んでいます。プルミエクリュ は26個あります。(その辺はまた別の機会に)

ワインのスタイルはピノ・ノワールを使用した赤ワインに限り、ジュヴレ・シャンベルタンのA.O.Cを名乗れます。野性味溢れるアロマに力強く濃密な果実味をもち、鉄分を思わせるタンニンが味わいの骨格を作り上げる男性的なワインです。長期熟成向けワイン。いい年やプルミエクリュ やグランクリュ だと20〜30 年くらい熟成するものもあるようですね。

当店でもドメーヌ セラファンのものがありますが、まだまだ寝かせておかないと本領発揮しなさそうな気もします。日本人でフランスでワインを作られている仲田さんのルーデュモンの本拠地でもありますね!先日、飲みましたが今飲んでも十分美味しいと感じました。熟成したの飲んでみたいなーとしみじみ思いました。

 

モレ サン ドニ / Morey-Saint-Denis

お久しぶりです!しばらく時間が空いてしまいましたが、今回ドメーヌ ドゥジャックのテイスティングイベントもあるので、モレサンドニを少し掘り下げてみようかと思います!!

モレ サン ドニ / Morey Saint Denis


ジュヴレ・シャンベルタンとシャンボール・ミュジニーの間に挟まれる地域。コート・ド・ニュイの中では最小のぶどう栽培地区の一つで、ヴージョの次に小さい村で137ヘクタール程度しかない。しかしこの小さい面積に5つのグランクリュ 畑、20のプルミエクリュ 畑が総面積の57%を占めています。

ジュヴレ・シャンベルタンやシャンボール・ミュジニーに比べると相対的に知名度が低かった。

1960年頃までワインの大半はネゴシアンに吸い上げられ、ワインのスタイルに合わせてジュヴレ・シャンベルタンやシャンボール・ミュジニーとして売られていた。そのためワインに一貫した特徴がないと言われ、ジュヴレ・シャンベルタンやシャンボール・ミュジニーの影に隠れてきた。

しかし、ジュヴレ・シャンベルタンの力強さとシャンボール・ミュジニーのエレガンスを兼ね備えているのもモレ・サン・ドニの魅力。色々な著名な人たちが賞賛するコメントも残しています。例えばモレ・サン・ドニ の代表的生産者のローラン・ポンソ氏は「モレらしさとはバランスであり、いかなる方向にも突出することがないことだ。」と語っているそうです。

赤ワインの平均生産量は4,000hl弱、白は150hl弱。村の人口は700人程度です。

今回、当店ではドゥジャックの白ワインもイベントで提供する予定ですが、上記の数字をみると本当に白ワインの生産量は少なく希少なんですね。ぜひ試して見てください!